金光教の葬儀の後の納骨やお墓・年忌法要についてよくある質問

金光教式でご葬儀を終えた後、今度は納骨やお墓の事を考えなくてはなりません。

仏式では49日に納骨式を行いますが、金光教では50日目に行われることが多いです。

50日目までは10日祭、20日祭、30日祭、40日祭と旬日祭を行いますが、30日祭以外は教会側で執り行うことが多いです。

しかし、納骨式の流れやお墓、また教会側への御礼などについて、わからない事も多いです。

このページでは、金光教式でご葬儀を行った後の流れについて、詳しくまとめていきます。

金光教式でご葬儀を行った後の流れ

金光教式でご葬儀を行った後の流れについて解説していきます。

安置場所を決める

金光教式でご葬儀を終えた後、御遺骨の安置場所をご遺族の意思で決めます。大まかには、以下の二択になります。

  • ご自宅の一室に安置
  • 教会に安置

それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。

ご自宅に安置する場合

メリット

  • 故人と共に過ごせる。
  • ご葬儀に参列できなかった方が気軽にお参りできる
  • 親類が連日自宅にお参りに来る可能性がある
  • 故人の好きなものを自由のお供えできる

デメリット

  • 参列者が突然自宅に来る場合がある
  • 旬日祭には教会の教師が自宅に来ることになる
  • 自宅の一室が使用できなくなる

教会に安置する場合

メリット

  • 管理を教会側がやってくれる
  • 交流があった信奉者が気軽にお参りできる
  • 教会側から今後について適宜連絡をしてくれる

デメリット

  • 教会に普段参拝していない場合、行きづらい
  • 何かと教会側に気を使う場合がある
  • 遠方の場合、通うのが大変

旬日祭

新霊神への追悼と道立てを祈る旬日祭(じゅんじつさい)が10日毎にあります。教会に安置されている場合、この旬日祭は教会側のみで行われることが多いです。
(教会によっては、10日毎に旬日祭を行い参拝を促される場合もあります)

50日祭、合祀祭並びに納骨祭

亡くなってから50日目に、50日祭を行います。50日間、新霊神としてお祀りした霊神を、先祖の霊神に合わせて祭る合祀祭(ごうしさい)があります。お墓がある場合は、50日祭後にそのままお墓に向かい、併せて納骨祭(納骨式)を執り行います。

以下のように、状況によって流れが変わります。

教会の奥城に納骨
教会のお広前で、50日祭、合祀祭を行い、奥城に移動して納骨祭を執り行う。

故人の代々のお墓に納骨
教会のお広前で50日祭・合祀祭を行い、墓前に移動して納骨祭を行う。

当教会の場合、コロナなどの影響で納骨式のタイミングが併せられない状況の場合、御遺骨はご家族が自宅にて安置し、50日ちょうどにこだわらずに、頃合いをみて行う場合もあります。

ここまでが御葬儀から50日目までの一区切りとなります。

金光教式の式年祭(年忌法要)について

金光教では、年忌法要のことを、式年祭と呼び、1年祭、3年祭、5年祭、10年祭、15年祭と続きます。その都度、教会側に確認した方が良いでしょう。

金光教とお墓、永大供養について

金光教では、故人の御亡骸をどうするかという点について、いくつかの選択肢があります。

教会の奥城に納骨(共同墓地に埋葬)

教会が管理する奥城や共同墓地に納骨をします。
故人の意向に沿って教会側との契約を行い、教会側と取り決めを行います。

先祖代々のお墓に埋葬

教会に参拝している信奉者が、お寺が管理する代々のお墓に納骨されるケースは多いです。この場合はお寺側との話し合いが必要となります。

海洋散骨や樹木葬

近年、子や孫に迷惑をかけたくないという方も多く、すでに墓じまい行い、海洋散骨などを希望するケースも増えてきています。様々な納骨・散骨方法の相談が可能なサイトで一度問い合わせてみることをお勧めします。


新しいお墓を建てて埋葬

新たにお墓を建てて、そこに埋葬します。墓じまいが増えている一方、やはり代々のお墓は持ちたいという意見も根強く残っています。
お墓を新たに建てる場合は、費用がかかります。全国の有料石材店で一括見積ができるサイトを利用してみてください。

自宅に安置

あまり知られていませんが、自宅に御遺骨を安置する事は法に触れることでもなく、可能です。どうしてもお墓に埋葬できない場合など、自宅の一室に安置することも選択肢の一つです。

金光教での納骨やお墓についてのトラブル回避のために知っておくべき事

金光教式で納骨を行う場合、こういったトラブルが起きやすいです。

・故人が教会に参拝していたので、教会の奥城に自動的には入れると考えていたが、教会側は聞いていなかった

・代々のお墓が仏式のため、金光教式での納骨や法要ができない

こういったトラブルが起こる可能性もありますので、まずは故人の遺志をしっかりと確認すること、教会側と事前に充分に話をしておくこと、代々のお墓を管理しているところと話を付けておくことが大切です。