金光教でのご葬儀についてよく寄せられる質問にお答えします

金光教のご葬儀に参列することになったけど、作法や香典、儀式についてよく分からない・・・という方も多いと思います。

金光教は神道の中でも比較的マイナーな宗派なので、葬儀会社の方も詳しく分からないということも多いので、金光教のご葬儀についてよく寄せられる質問をまとめてみました。

金光教のご葬儀に参列する場合

香典と表書きについて

金光教では「香典」ではなく「御玉串料」と呼びます。表書きは、「御玉串」または「御霊前」と表記し、その下に名前を書きます。
封筒は、白無地の封筒に白黒の水引がよく使われます。

金光教の葬儀式の流れがわかりません

金光教の葬儀式は、大きく分けて4つあります。

終祭(お通夜)

故人に成り代わって、祭主が神様に故人の御生涯の御礼を申し上げる儀式です。事前に葬儀社と取り決めをし、終祭の後に通夜振る舞いを行います。
一般的に18時、19時から開式の場合が多く、儀式自体の所要時間は、おおむね1時間ほどです。

告別式 

遺族親族をはじめ、広く知人友人、地域社会、職場など、縁ある人々が故人の死を悼み、慣れ親しんだ生前の姿に最後のお別れを告げる儀式です。
一般的には告別式の後、献花が行われ、御棺と共にマイクロバス等で火葬場へ向かいます。

火葬の儀

火葬場において執り行う儀式で、姿や形としての故人との決別の儀式です。
所要時間はおおむね15分~20分ほどで、お骨上げ前に葬後霊祭を行う場合や、お骨上げを待って葬後霊祭を行う事もあります。

葬後霊祭並びに十日祭

故人の御霊に葬儀の終了を告げる儀式です。葬後の儀と並行して、併せて十日祭を仕えることが多いです。葬後霊祭の後、お斎(とき)を行い、会葬者や教会の祭主へのお礼をします。

それぞれの儀式で行う事と注意点については下記のページよりご確認ください。

金光教の葬儀式の流れと注意点

金光教のご葬儀の祭壇

金光教のご葬儀における祭壇は、基本は神式になります。
葬儀会社ではなく、祭主や祭員自らが設えを行うことが多いです。

一般的な神葬祭との違いと特長

・天地書附を奉掲する
・お供え物には、故人が好きだったものなどを供える場合が多い
・基本的には用意されている祭壇に合わせて臨機応変に設えを行う
・神様の乗り物である「神輿」(みこし)や飾り、神様の依り代である「鏡」は置かない
・天井からの「水引幕」は特に必要はない
・五色の旗を置き、三種の神器と呼ばれている「鏡」「勾玉」「刀」は用いない
棺の周りにはしめ縄がまかれ、紙垂(しで)を下げる

金光教のご葬儀のお供え物について

金光教のご葬儀では、お供え物について厳格なルールがあるわけではなく、派手に飾るわけでもなく、故人が好きだったものなど真心を込めてお供えします。
お供え物は、どうしても備えたいもの以外、基本的には、教会側に任せることなります。
主に用いるものは、以下の通りです。

・米
・餅
・神酒
・魚
・乾物
・野菜
・果物
・菓子
・塩水

決まった順番があり、三方の数や祭壇の大きさに合わせて、臨機応変にお供えものを調餞していきます。

金光教のご葬儀の祭主へのお礼(お布施等)

まず、教会で行う場合と葬儀会場で行う場合で変動しますが、ここでは一般的な葬儀会場で行う場合について説明します。

※あくまで目安なので、参考程度としてください。

祭主(終祭・告別式・火葬の儀・葬後霊祭)
10万円~20万円+祭壇、お供え物3万円・御車代5000円

祭員(終祭・告別式)+お車代
5万円~10万円+御車代5000円

楽人(終祭・告別式)+お車代
3万円+御車代5000円

金光教の葬儀の場合、祭壇の設営、調餞など全て教会側にやっていただく事になります。この場合、教会を空けて祭具の運搬、榊の用意、葬儀式の祭詞の作成などの御用にあたることになるため、そのあたりを考慮してお気持ちをお渡ししましょう。

金光教のご葬儀にかかる費用と御礼(お布施)についてさらに詳しく

金光教の葬儀での香典について

金光教では、香典の事を【玉串料】【御霊前】と呼び、表書きも同様に書きます。

見た目などではなく、気持ちが大切と言われますが、最低限のマナーを守るため、金光教の香典の表書きやマナーについて詳しく知りたい方は以下のページから詳しく調べてみてください。

金光教の葬儀の香典や書き方のマナーについて

金光教のご葬儀に参列できなかった場合

金光教のご葬儀を行った知人のご葬儀に参列ができなかった場合に、どうすればよいかわからないかと思います。まずは、喪主などに連絡をし、お参りをしたい旨を伝えて、予定を伺いましょう。

ご遺族は葬儀の後、心身ともに疲弊していることも考えられるので、そのあたりも考慮しましょう。

御遺骨がご自宅に安置されている場合は、日程を伺いお参りをします。

この時は、喪服ですと丁寧ですが、派手すぎない服装で伺いましょう。香典は、玉串料と書きご自宅について渡します。

その後、新霊床へ案内していただき、御遺骨前にて着座、4拍手1礼をします。

親が金光教信奉者で亡くなったが自分は信心をしてない・・・どうすれば?

近年とても多くお問い合わせいただくパターンです。ご両親は、熱心に教会へ参拝していたけど、自分はあまり信心とかわからない・・・そんな親がなくなった場合、ご葬儀はどうしたらいいのか、迷いますよね。

1、お世話になった教会へ連絡をし、どのようにしたらいいか尋ねてみる

突然の訃報や会場が決まっていない場合は、全国7,000か所から会場を探せる以下のサイトなどを使ってご近所の葬儀会場を探してみましょう。

全国7000以上の斎場・葬儀社から希望の葬儀社を探すなら【安心葬儀】

2、教会側にコンタクトを取り日程の調整をする

3、葬儀会社と打ち合わせ

4、再度教会へ日程を知らせ、打ち合わせをする

以下のページで、金光教信者の親が亡くなったときの対応について、詳しく説明しています。

金光教信奉者である親が亡くなった時の対応